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ムカデを殺してはいけない理由は殺すと集まるから?益虫や縁起がいいって本当?

ムカデを殺してはいけないという話を聞いたことがありますか?虫の中でも足がたくさんあって見た目が特に苦手という方も多いでしょう。今回はムカデについて、なぜ殺してはいけないのか、縁起が良いと言われている理由を紹介します。

目次

ムカデを殺してはいけないと言われる理由

最近では知らない人も多くなってきたようですが、昔の人はよくムカデを殺してはいけないと言われていました。縁起の良い虫と言われたり、夢でムカデを見て運気がアップしたり、益虫と言われたり、ムカデのいい話がたくさんあります。

ムカデは七福神に関係のある縁起が良い虫だから

七福神の一人に毘沙門天という神様がいて、甲冑姿にムカデをまとっています。毘沙門天は財宝をもたらし勝負事に勝つという御利益があります。毘沙門天の使いであるムカデは、前にしか進まないことが「退散しない」などの戦勝をイメージさせると言われています。

ムカデは商売をしている人に縁起が良い虫だから

足はお金を表す言葉に「お足」と使われることもあり、たくさんの足は金運に御利益があるとされています。また、商売をしている人にとっては「客足が伸びる」とたくさんの足にあやかって商売繁盛を期待し、縁起のいい虫という考えを持つ人も多いでしょう。

ムカデを家で発見すると縁起が良い虫だから

ムカデは繁殖力が強く20~50個もの卵を1年で産むことができ、たくさんの卵を産むことから子宝に恵まれ、夫婦円満をイメージさせる虫とも言われています。

ムカデが夢に出ると幸運なことが起こると言われているから

あまり嬉しい夢ではないですが、夢にムカデが出てきて嫌なイメージを抱かない夢の時は、現実の生活でとても幸運なことが起こることを示唆していると言われています。

その反対に、とても恐怖を感じたり、気持ち悪いなどの嫌なイメージを持った時は、体の不調や病気になるなど悪いことが起こることを示唆していると言われています。

金運を招くムカデの夢があるから

ムカデに咬まれる夢は嫌なイメージで悪い夢と感じてしまいますが、噛まれる夢は例外で金運が向上する吉夢と言われています。

白いムカデを見た時はとんでもない幸運が舞い込んでくるお告げで、仕事の功績が認められたり、ビッグプロジェクトに成功するだったり、宝くじが当たったり、大きな幸運が訪れることを示唆しています。

ムカデはゴキブリや小動物を捕食する益虫だから

益虫とは人間に何らかの利益になることをしてくれる虫のことで、ムカデはゴキブリや小動物のねずみなどを捕食してくれている益虫と言われています。

ゴキブリや小動物のねずみなどは見た目が不快なだけでなく、家の食糧を食べてしまったり、食中毒菌など人間の体に有害な菌を持ってきたり、糞や尿がアレルギー症状を引き起こす原因になったりします。

ねずみにいたっては何でも食べれるので、電気ケーブルやガス管まで嚙み切ってしまい火災の原因になり、人間に対して衛生的被害や経済的被害などたくさんの不利益をもたらします。これらの害虫や小動物を食べてくれるのなら、ムカデは益虫と言えるでしょう。

ムカデにまつわる迷信

ムカデを潰して殺してしまうと匂いの強い体液が出ることにより、仲間のムカデが集まってくると言われています。しかし、科学的根拠はないようです。

殺すと仲間が集まってくる

ムカデが生息しやすい環境は、暗くて狭くて、湿っているような場所に数匹で集まっていることが多く、一匹殺しても他にまだムカデが居ることが多いです。

殺した匂いで集まってきたと言うよりは、そこにたくさん生息していたため、集まったように思ってしまったと言えるでしょう。

ムカデはつがいで行動する

ムカデを潰して殺したときに、もう一匹すぐ現れることがあり仲間を呼んだように思います。このことから、つがいで行動しているという噂がありますが、このときのつがいは仲間や夫婦で行動しているのではなく、親子であると考えられます。

これは、ムカデが子育てする時に、子供が大きくなるまで親子で一緒に行動していることによるもので、親か子供のどちらかを殺してしまうともう一匹でてくる可能性があるのです。

殺さずに対処する方法

ムカデは縁起の良い虫であることから、もし家の中でムカデが発生したとしても殺さずに対処したいものです。

トングなどで摘まんで外に逃がす

もしムカデが発生したときは、トングなどで摘まんで外に逃がすことで殺さずに対処することができます。毒があるので素手で触るようなことは決してしないようにしましょう。

ムカデを見失ったときの対処法

いつどこでムカデが出てくるかわかりません、突然のことでムカデを取り逃がしてしまうこともあると思います。ムカデはエサよりも水が好きな性質があり、大きな袋に湿らせた雑巾を数枚入れて置いておくことで、ムカデをおびき寄せることができます。ムカデが袋に入ればそのまま袋を外にだして逃がしてあげることで殺さず対処できるでしょう。

ムカデを寄せ付けない対策

玄関周りや庭などの家の周りを掃除する

ムカデは狭くて暗くて湿った場所を好むので、庭に落ち葉があったり、隠れ家になるような大きな石があったり、使っていない植木鉢などがあるとそこに好んで住み着きます。

また、湿気が溜まりやすい床下の通気口に物が置いてあったり、落ち葉が溜まっていたりしないか確認することをおすすめします。日ごろから掃除をして、住み着かない環境を作るようにしましょう。

ムカデが入れそうな家の隙間を塞ぐ

ドアの隙間を隙間テープで塞いだり、網戸が破れていないか確認したり、配管から入れそうならネットを付けるなど、ムカデが入れそうな隙間を塞ぐことで侵入を防ぎましょう。

ムカデが好きな湿度を下げる

湿った環境が好きなムカデのために、喚起をして家の中の湿度を下げることで住み着きにくい環境を作りましょう。雨など喚起が難しい時は、除湿器や除湿剤を使用することをおすすめします。

ムカデのエサになるゴキブリや小動物を寄せつけない

ムカデが家で発生した時は、ムカデのエサになるゴキブリや小動物が住み着いている可能性も高いです。日ごろから掃除を心掛け食べ残しを放置したり、食べかすが落ちていることのないように注意しましょう。生ごみはなるべく早くゴミ回収日に処分し、ため込むことのないようにしましょう。

家の配管などの点検をする

掃除をしたり、侵入経路を塞いだり、対策をしてもムカデが家に発生する場合は配管の破損など、壊れているところがある可能性があります。家の周りや床下、配管などメンテナンスをおすすめします。

ハッカ油を使ってムカデ避け

ムカデはハッカの匂いが嫌いです。ムカデが発生しそうな場所にハッカ油を使ったスプレーをかけることで侵入を防ぐことができ、殺さずに駆除が出来るでしょう。

また、殺虫剤などに含まれる人体に有害な成分も含まれていないので、小さな子供がいる家庭でも安心して使うことが出来ます。

ハッカ油スプレーの作り方

ハッカ油スプレーの材料
  • ハッカ油 3ml
  • 無水エタノール 10ml
  • 精製水か水道水 90ml
  • スプレーボトル(ポリスチレン以外の容器)
作り方
  1. スプレーボトルに無水エタノールを入れ、次にハッカ油を入れよく混ぜる。
  2. 1に精製水か水道水を入れてよく混ぜる、完成です。

ハッカ油に使える容器

作る時の注意点として、使用するスプレーボトルはポリスチレン(PS)の表示が書かれている容器を使うとハッカの成分により容器を溶かしてしまうので使用できません。

必ずポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)の表記がある容器を使用してください。また、ポリスチレンが使用されている製品にスプレーしてしまうと溶けたり割れたりする可能性があるので注意が必要です。

ハッカ油の原液は薄めて使用

ハッカ油の原液は刺激が強く肌の弱い方は、直接ふれないように薄めて使用してください。また、薄めて使う時は発火の危険は少ないですが、ハッカ油の原液は引火点が80度なので暖房やキッチン周りなど高温になる場所に置くと、発火の可能性があるので保管場所には注意しましょう。

ハッカ油が苦手なペットに注意

猫や小鳥などを飼っている人は、ハッカの匂いが苦手な動物なのでストレスになったり、嘔吐や下痢になったりすることがあるので注意が必要です。

ムカデをやむを得ず殺さなければならない時の対処法

ムカデを殺してはいけない理由を紹介してきましたが、小さな子供やペットを飼っている家庭では、やむを得ず殺さないといけない時もあるでしょう。

ムカデは毒をもっていて、噛まれると強い痛みはもちろん腫れたり痒みがでたり体に悪影響がでます。ここでは殺虫剤がないとき、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して駆除できる方法を紹介します。

熱湯をかけて駆除する方法

ムカデを潰して駆除してしまうとムカデの体液が周りに広がり掃除が大変なことはもちろん、匂いも強いのでなるべく潰さずに駆除することをおすすめします。

ムカデを発見したら火箸やトングなど出来るだけ長いもので捕獲することで噛まれずに済むでしょう。捕獲した後は熱にムカデは弱いので、50度以上の少量のお湯をかけることで殺すことが可能です。この時、火傷しないようにだけ注意が必要です。

また、熱湯がすぐに用意できない場合は、キッチンに置いてある洗剤をムカデ全体にかけることで、呼吸困難になり殺すことができます。

お風呂場での駆除する方法

お風呂に入っている時に、ムカデが出現するとパニックになるでしょう。裸で摘まむものも近くにない時は、お風呂掃除用洗剤やボディーソープなどの液体をムカデにかけることで呼吸困難になり殺すことができます。また、50度以上のシャワーをかけたり、ドライヤーの熱を当てたりすることで殺すことも可能です。

凍殺スプレーで凍らせて駆除する方法

ムカデを凍らせることで駆除することが出来る凍殺スプレー、このスプレーには殺虫成分が入っていないため、小さい子供やペットがいても安心して使うことが出来ます。また、餌になる水回りや食品が置いてある場所でスプレーしても有害な成分が含まれていないので安全です。

生きたムカデを摘まんだりすることが出来ない人も凍殺スプレーをかけるだけで駆除できるので、ムカデや苦手な虫が発生した時のために準備して置くのも良いでしょう。

駆除したムカデの処理方法

駆除した後のムカデは、死んでいるのか心配であればトイレに流しましょう。そうすることで、もし生きていたとしてもゴミ箱から出てきてしまったり、ゴミ箱の死骸をペットがいたずらしてしまったりすることがないです。死骸を放置すると空気中に飛散して、アレルギーの原因になることがあるので出来るだけはやく処理することをおすすめします。

殺さないほうが良いとは言っても、小さい子供やペットの安全を考えてムカデの駆除の方法を覚えておくと良いでしょう。

特別な殺虫剤がなくても、家にある洗剤やお湯で安全に駆除することができます。また、慌てず瞬時に対応することが出来るので凍殺スプレーを準備して置くことも効果的な対策と言えるでしょう。

まとめ

ムカデを殺してはいけない理由がたくさんわかりました。足がたくさんあり見た目から苦手な人が多いと思いますが、少しはムカデに対するイメージが良くなったのではないでしょうか。金運や勝負事、夫婦円満など嬉しい御利益があり、縁起の良い虫です。

また、家にムカデを発生させないためにも掃除を心掛けたり侵入経路をなくすなど、出来ることがたくさんあるでしょう。そうすることで、ムカデを発見する確率を少なくして、殺さないようにできます。

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